民話で学ぶ

ゴカリ鳥ぬ話

民話で学ぶ

沖縄県立博物館のウェブサイトで、さまざまな島くとぅばで語られる民話が公開されています。

ここでは、っさぶむに (白保の言葉) で語られる「ゴカリ鳥ぬ話」をご紹介します。
実際に語りを聞くにはこちらからご覧ください。字幕もついています。
「話者の語りで見る」「方言で見る」「共通語で見る」「音声記号で見る」の4つのバージョンがあるので、お好きなバージョンを選択できます。

この話に出てくる表現の一部を以下にまとめています。

「ゴカリ鳥の話」に出てくる表現

この民話に出てくるさぶむにの表現の一部をご紹介します。

ごっかりとぅりぅ (アカショウビン)

アカショウビンの鳴き声を、っさぶむにでは「ごっかり」と言うようです。
八重山の中でも地域によって異なります。ぜひ皆さんの地域ではアカショウビンを何と呼んでいますか?コメントで教えてください。

ゆーる (夜)

~ぬばしょー (~のとき)

会話の中で「~のとき」と言う場合に使われます。
この民話の中では「うぬ ぺーぬ しぅまがら くー ばしょー(この南の島から来るときは)」などのように使われています。

~っちょ (~だって、~したそうだ)

これは、語尾について「~だって」という伝聞を示す言葉です。
この民話の中では「うぬ とぅりぅゆ むげおったんちょー(この鳥をお迎えしたそうです)」などのように使われています。

しぅかま (仕事)

~やりき (~だから)

会話の中で「~だから」と、前の文と次の文を接続するような言葉として使われます。
この民話の中では「ごっかりとぅりぅや ゆがふーどぅ むっちおーる とぅりぅ やりきー(アカショウビンは世果報を持ってくる鳥だから)」と使われています。

とぅぴくたん (飛んできた)

えねる (言う) → えのたる

ぺー (南)

南はっさぶむにで「ぺー」と言います。
白保の隣の宮良では「ぱい」 (めーらむに)と言うそうです。

いかがでしたか?

っさぶむに独特の言い方が多く、おもしろかったですね。

沖縄県立博物館のサイトで、ぜひほかの民話も聞いてみてください。


画像のアカショウビンは素材のプチッチ様のイラストを使用しました。

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