やいまむにの敬語表現は非常に複雑で、学習者にとっては戸惑うポイントの1つです。
今回は敬語表現である「おーるん」、丁寧な表現である「ゆー」「ねーら」「なーら」の使い方をご紹介します。
おーるん:尊敬を表す敬語表現
多くの動詞に「おーるん」を付けることで、尊敬を表す敬語表現になります。
「言う」はめーらむにで「あんずん」ですが、相手の名前を聞く場合「あんじょーるん」と言います(自己紹介のレッスン参照)。
これは日本語の「おっしゃる」に該当するもので、「あんずん」+「おーるん」からできた表現です。
| 辞書形 | 短い敬語形 | 長い敬語形 | |
| 言う【めーらむに】 | あんずん、いずん | あんじょーるん | あんじおーるん |
| 言う【すぃかむに】 | あんくん、(あんぐん) | あんこーるん、あのーるん | |
| 読む | ゆむん | ゆもーるん | ゆみおーるん |
| 書く | かくん | かこーるん | かきおーるん |
表から分かるように、「おーるん」を使った敬語表現には短い形と長い形の2種類ある場合があります。
長い敬語形は、動詞のいわゆる連用形+「おーるん」でつくられます。
短い敬語形は、長い形の省略によってできたものと考えられます。
なお、長い敬語形「あんじおーるん」には、「おっしゃる」の他に「おっしゃっている(進行+敬語)」の意味としても使われることがあります。これについてはまた別のレッスンでご紹介します。
すぃかむにの「あんくん」の敬語形は「あんこーるん」と「あのーるん」の2種類あります。
「あんこーるん」は「あんくん」+「おーるん」からできた表現です。
「あんくん」と同じ意味で「あんぐん」と言う場合もあるそうです。
「あのーるん」は「あんぐん」+「おーるん」=「あんごーるん」の g の音が n の音に変化して生まれた表現のようです。
「いずん」と「あんくん」
「いずん」という語には「①しゃべる、話す、②歌う、③叱る」という3種類の意味があります。①の意味が「あんくん」に似ています。
「あんくん」は「~と言う」という意味で英語の say にあたりますが、「いずん」は「~を話す、しゃべる」という意味で英語の speak にあたり、少し意味が異なります。
ゆー:丁寧な断定
日本語の「~です」「~ます」の言い方に似ている表現が「ゆー」です。
文の最後に「ゆー」をつけると、丁寧な表現になります。「ゆー」は日本語の「~です」「~ます」と同じように断定文に使われる表現です。
例文を見てみましょう。
普通:ばーなーや ○○でぃどぅ あんず(私の名前は〇〇)
丁寧:ばーなーや ○○でぃどぅ あんずゆー(私の名前は〇〇です)
他の例文も見てみましょう。
「ごめんね」や「大丈夫?」と言われたときは、次のように返すことができます。
普通:あんじるむんや のーんあらぬ(こんなこと 何でもないよ)
丁寧:あんじるむんや のーんあらぬゆー(そんなこと たいしたことありませんよ)
「みーはいゆー」とお礼を言われたときは、次のように返すことができます。
普通:あーい、のーんあらぬ(いや、何でもないよ)
おーばや のーんあらぬ(それくらい何でもないよ)
丁寧:あーい、のーんあらぬゆー(いえいえ、たいしたことありませんよ)
おーばや のーんあらぬゆー(それくらい大したことありませんよ)
「おーば」は「それくらい、それだけ」という意味です。
ねーら:丁寧な疑問
疑問文の場合、文の最後に「ねーら」をつけると非常に丁寧な表現になります。
普通:わーなーや のーでぃどぅ あんず?(名前は何て言うの?)
丁寧:わーなーや のーでぃどぅ あんじょーる?(お名前は何と言いますか?)
非常に丁寧:わーなーや のーでぃどぅ あんじょーるねーら?(お名前は何とおっしゃいますか?)
これは「あなたの名前はなんですか?」という意味の文です(自己紹介のレッスン参照)。
「ねーら」は非常に丁寧な言い方なので、1番目上の人に対してのみ使ってみましょう。
「あなた」を意味する「わー」は、友人や同年代の人へ使うことはできますが、目上の人に対して使うと失礼に聞こえると言う人もいます。敬語を使う場合、「しーじゃー(先輩)」「あっちぇー(おじいさん)」などと、相手を敬う呼びかけの言葉を入れて聞いてみましょう。
「しーじゃー、わーなーや のーでぃどぅ あんじょーる?」と聞くと、丁寧に聞こえるそうです。
他の例文も見てみましょう。
普通:くれー のー かやー?(これは何?)
丁寧:くれー のーどぅ やろーる?(これは何ですか?)
非常に丁寧:くれー のーどぅ やろーるねーら?(これは何でしょうか?)
丁寧な表現の「やろーる」は「やん(である)」に敬語表現の「おーるん」がついた形です。
これに「ねーら」をつけると、さらに丁寧な表現になります。
「のー」にアクセントを付けないことがポイントです。
なーら:丁寧な命令・依頼
丁寧な命令文・依頼文をつくる場合、文の最後に「なーら」をつけます。
自己紹介の時に使えるフレーズとしてご紹介した「みしったぼんなーら」でも使われている表現です(自己紹介のレッスン参照)。
年下に対して:みっしひりよー(よろしく)
少し丁寧:みっしほーりよー(よろしくお願いします)
さらに丁寧:みっしたぼーり(よろしくお願いします)
非常に丁寧:みっしたぼんなーら・みっしたぼーってぃよー(よろしくお願いいたします)
これは日本語では「よろしくお願いします」と訳されますが、直訳すると「お見知りおきください」という意味です。
「~たぼーり」というのは「~してください」という意味で、これも丁寧な表現の1つです。
「みしったぼーり」に「なーら」がついて「みしったぼんなーら」となると、さらに丁寧な言い方になります。
他の例文も見てみましょう。
年下に対して:ゆらひーよー(許してくれ)
少し丁寧:ゆらひほーりよー(許してください)
さらに丁寧:ゆらひたぼーり(お許しください)
非常に丁寧:ゆらひたぼんなーら(どうかお許しください)
これは「お許しください」という意味です。
「たぼーり」「たぼんなーら」とつけることで、丁寧、さらに丁寧な表現になります。
ちなみに、朝、昼、晩いつでも使える「くよーまなーら」というあいさつがあります。「くよーむん」は「お目にかかる」という意味で、直訳すると「お目にかからせてください」という意味になりますが、すぃまむにの定番のあいさつとして使われています。
今日のレッスンはここまでです。
この他にもさまざまな敬語表現があるので、今後も少しずつご紹介していきます。
またらーめ。

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